2012年10月26日金曜日

第16話 カニ蔵の鬼退治









むか~しむかし、発寒北にお爺さんとお婆さんが住んでいたそうな。


お爺さんは屋根の雪下ろしに、お婆さんは流雪溝に除雪した雪を捨てに行ったそうじゃ。

お婆さんが雪をせっせと流雪溝に流していると、上流からおおきなギンナンがドンブラコと流れてきた。



「おや、これは大きなギンナンだこと!持ち帰って爺さんと一緒に食べましょう」
とギンナンを持ち上げて家に持ち帰ったそうじゃ。

お爺さんと二人で食べようとギンナンを割ってみると



「くさっ!」
ギンナンの匂いが部屋中に広がったそうじゃ。


そして、ギンナンの中からとっても可愛らしい赤ちゃんが飛び出してきました。
お爺さんとお婆さんはこの子を「カニ蔵」と名付け、たいそう大切に育てたそうじゃ。



カニ蔵はスクスクと育って、ある日、カニ蔵が言ったそうじゃ。

「ぼくは、鬼ヶ島に行って悪い鬼を退治してきます。」

カニ蔵はお婆さんにきびだんごを作ってもらい早速鬼ヶ島へ向かったのじゃった。






鬼ヶ島へ向かう旅の途中でイヌに出会いました。

「カニ蔵さん、どこに行くのですか?」

「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ!」

「それでは、お腰に付けた団子をください。お伴します。」

カニ蔵はべつにお伴してもらわなくてもいいのじゃが、あまりしつこいイヌに仕方なく団子をあげた。




するとイヌが 「なにこれ!味しないし、超マズイ!違うのをくれ!」





カニ蔵はイヌのたわ言を無視して歩き始めると、今度はサルに出会ったそうじゃ。

「カニ蔵さん、どこに行くのですか?」

「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ!」

「それでは、お腰に付けた団子をください。お伴します。」

カニ蔵は、『こいつもかよ!なんて恩着せがましい奴らだ!』と思ったが仕方なく団子をあげたそうじゃ。




するとサルは 「こんな団子じゃ満足できないよぉ!中にアンコとか入ったやつじゃなきゃ、ヤダ!ヤダ!」
と足をバタバタさせておる。


無視しようと前を見ると、目付きの悪いキジがこっちを見てるではないか。

カニ蔵は『あいつも団子くれ!とか言い出すんじゃないか?目を合わせないようにしよう』と歩き出すとやはり、

「カニ蔵さん、どこに行くのですか?」と聞いてきた。

「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ!もう十分メンバーも揃ったし!」

「お腰に付けた団子をください。お伴します。」

もう流れは解っていたので、諦めたカニ蔵は団子をあげたそうじゃ。




するとキジは 「こんな団子、喉に詰まったらどうするんだ。お茶くれ!お茶!」 と言い出した。



いい加減頭にきたカニ蔵はイヌとサルとキジに文句を言おうと後ろを振り向くと・・・。

きび団子に対してかなりの抗議活動を展開しておった。






このままでは鬼退治どころではないカニ蔵は、ハツキタ商店街で有名な”たからまーるのぱんじゅう”を買い与える事にしたそうじゃ。

ノボリが裏返し!

たからまーるには可愛い手作り雑貨も売ってるんじゃ



出来たてのぱんじゅう おいしい・・・










ぱんじゅうを食べたイヌとサルとキジは大変満足して


「カニ蔵さん、美味しいぱんじゅうをありがとう!」\(^o^)/


と言って帰ってしまったのじゃった。








仕方なくカニ蔵が一人で鬼退治に向ったが、一人では太刀打ち出来ずにやられてしもうた。




「がっはっはっ!カニ蔵、一人で我らに勝てると思うたか!」



「ちきしょう!こんな時にあのイヌとサルとキジがいれば・・・」





すると、なんということでしょう!イヌとサルとキジが助けに来たではありませんか!

そして、こういったのじゃ。



イヌ「ぱんじゅうくれたら助けてあげるけど・・・?」

サル「この縄を切ってやってもいいけど、ぱんじゅう5個くれ」

キジ「ぱんじゅう3個で手を打とうじゃないか」




完全に頭にきたカニ蔵は鬼退治をやめて、帰ったそうじゃ。








すると帰り道、通りすがりの男が声をかけてきた。



「カニ蔵さん、どこへ行くんですか?」

「鬼ヶ島へ鬼退治に行ったが、鬼に退治されて帰るところじゃ!」

「鬼ヶ島の鬼はそんなに恐ろしくないですよ」

「なにぃ?恐ろしくないのか? ではほんとうに恐ろしい鬼はどこにおるんじゃ?」




カニ蔵はそう聞くと、通りすがりの男はこう言ったのじゃった。






「本当に恐ろしい鬼はあの人です」





カニ蔵は、震えながら帰ったそうじゃ。

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル






めでたしめでたし



☆小樽ぱんじゅう たからまーる×あんあん☆
札幌市西区発寒8条7丁目7-1 TEL:011-665-7273
営業時間:11:00~17:00 ※ただし、あんが無くなり次第終了
定休日:木曜・日曜・祝祭日


☆たからまーるからのお得情報☆

「カニ蔵ブログを見ました」と言うと、5個入り200円のところ
1個プラスしてくれるかも?(・∀・)


2012年10月17日水曜日

第15話 カニ蔵の竹取物語






むか~しむかし、発寒北にカニ蔵という男がおったそうな。


ある日、カニ蔵が札幌市西区にある『三角山』に熊笹を取りに行ったそうじゃ。

物語的には竹を取りに行くべきじゃが、北海道には孟宗竹が生えていないので、
仕方なく熊笹を取りに行くのじゃった。


山奥まで進むと、1本だけ光輝く竹があるではないか。




「ここには熊笹ばかりで孟宗竹がないはずじゃが・・・・。家に持って帰ろう」
そう言うと、竹を切り始めたのじゃった。


竹を切ってみると、中から可愛らしい赤ちゃんが出てきたそうじゃ。




「おお!なんと可愛い子じゃ。大切に育てよう」
そう言うと、カニ蔵はこの子をかぐや姫と名付けて育て始めたのじゃった。


かぐや姫が年頃になった、ある満月の夜じゃった。



「私は月に帰ります。今まで育ててくれてありがとうございました。」

すると、カニ蔵は激昂して

「せっかく育ててやったんだから、働けよ!」

テレビから「債務が残っておるぞ」と婆さんの声が聞こえた。




こうして、かぐや姫は昼間は近所の理容室で働き、夜はスナックに勤めだした。





そうして数年が過ぎたのじゃった。

ある満月の夜、かぐや姫はまたこう言ったのじゃ。




「カニ蔵さん、私は月に帰ります。」
「そうか、月に帰るのか・・・・。仕方ないの、十分に稼いでもらったし。月に帰っても、たまに遊びにおいで」


と声をかけるとテレビから

「月からは遠いし・・・」

とまた声が聞こえたのじゃった。




かぐや姫は荷物をまとめると家を出たそうじゃ

気になったカニ蔵は、かぐや姫の後を追う事にしたそうじゃ。





「かぐや姫はどうやって月に帰るのかの~?誰かが迎えに来るのじゃろうか・・・」




すると、どうじゃ
かぐや姫が月に行く様子も見せずに、1件の店に入っていったではないか!






「こ!これはどうゆうことじゃ! 月に行くはずなのに、ここはどこじゃ!」





カニ蔵は慌ててその店を見ると、その店の名前は

「月(ムーン)」という店じゃった。





「月に帰るというのはこの事じゃったのか!」

後を追ってカニ蔵が店に入ると、明らかにスナックじゃった。






かぐや姫はいつの間にかカラオケ好きの『久美ママ』としてこの店を経営しておったそうじゃ。


後ろ姿とはちと違う



ついでに、昼間理容室で働いた経験を生かして隣に理容室まで作っておったのじゃった。







知らない間に旦那さんも作っておったのじゃった。


明るいご主人



それ以来、ハツキタ商店街に久美理容室とスナックムーンができたということじゃ。






めでたしめでたし





☆久美理容室☆
札幌市西区発寒12条3丁目5-15 TEL011-663-1047 
営業時間:8:30~19:30  定休日:火曜日・第3月・火曜日


☆スナックムーン☆
営業時間:19:30~25:00  定休日:火曜日


スナックムーンからのお得情報

「カニ蔵ブログを見ました。」というとビール1杯サービス


2012年10月10日水曜日

番外編 カニ缶バッチ販売開始!


カニ蔵からの緊急告知!


キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!


ついに完成!「カニ蔵が行く!」特製缶バッチ、略して「カニ缶バッチ」販売開始したのじゃ!




うれしくなったカニ蔵は、お店にインタビューしに行ったのじゃった。



まずは、「メガネブティック中村」のおっさんじゃった。






「カニ缶バッチが販売開始しました。どう思いますか?」

「おお!これがカニ缶バッチか!このカニ缶バッチを身に付けるだけで視力が1.0アップするという噂だよ。」

「カニ缶バッチにはそんな効果もあるんですか?」

「あぁ・・・まぁ・・・そんな噂があるとかないとか・・・」

中村のおっさんから、なんとも凄い噂を聞き出したカニ蔵じゃった。






次は「ミウラ薬粧」の脇坂さんに聞きに行く事にしたそうじゃ。



「カニ缶バッチが販売開始しました。どう思いますか?」

「ええ~!すごい!カニ缶バッチですね!このカニ缶バッチを付けると、どんな病気でも治ってしまうという魔法のようなバッチなんでしょ?」

「なんですと!どんな病気でも?」

「え、えぇ・・・・そんな噂を聞いたような、聞かなかったような・・・」

このカニ缶バッチに万病を治癒してしまう効果があるとは!








先週、紹介した「タイヤセレクト発寒」の佐藤店長に聞いてみた。





「カニ缶バッチが販売開始しました。どう思いますか?」

「うわ~ 欲しい!カニ缶バッチ!これを持っているだけで凍結した路面でも車が安全に走れるというバッチですね!」

「そんな夢の様な効果があるんですか?」

「は、はい・・・親戚のおじさんの友達の息子さんの友人がそんな事を言ってたとか・・・・」

「そんな効果があったら、スタッドレスタイヤ売れなくなりますね」

「まぁ、噂ですけどね 噂。」






最後はやはりこの人に聞かないと





「カニ缶バッチが販売開始しました。どう思いますか?」

「あぁ、”ねこまっしぐら”でしょ。」




カルカンじゃなくて、カニ缶バッチです。」


「カニ缶バッチ・・・・」

「はい。」

「・・・・・・・・・・」

「小川さん?」

「・・・・・・・・・・」

「もしもーし」

「・・・・・・・・・・」

ネジが切れたようなので、店を出ることにしたそうじゃ。








ブログを読んでいるあなたも、カニ蔵のカニ缶バッチを買うしかなさそうじゃ!

カニ缶バッチを付けるとこんな感じになるそうじゃ。


この顔マジやばいっしょ




なおカニ缶バッチを販売しているのは「ハツキタ茶屋ぎんなん通り」だけじゃそうな。
今すぐ「ハツキタ茶屋ぎんなん通り」へGOじゃ!



カニ缶バッチは1個200円(税込)
「どうしても欲しい!送って!」という珍しい方は、以下のアドレスまでお問合せください。
hatukita.kanizo@gmail.com




発北カニ蔵のツイッターもフォロー願います





話の内容はかなり盛っていますが、カニ缶バッチは本当に販売しています。



2012年10月5日金曜日

第14話 カニ蔵の置き土産


ハツキタ商店街にカニ蔵という男がおったそうな。



「すっかり秋の雰囲気になってきたの~。そろそろスタッドレスタイヤの準備をせんといかんの」

カニ蔵はつぶやくと、近くのタイヤ屋さんにスタッドレスタイヤを見に行く事にしたそうじゃ。


そのお店は「タイヤセレクト発寒」という店じゃった。


店にはたくさんのスタッドレスタイヤが並んでおった。



親切そうな店員さんが出てきた。


この人はここの店長、佐藤さんじゃ。

「カニ蔵さん、冬タイヤですか?」

「どれがいいのかの?」


「イチオシはこれですよ」


と入り口に陳列してあるタイヤを指さしたのじゃ。

「なるほど、これは良さそうなタイヤじゃの」





「お?福山雅治ではないか。何度見てもわしにそっくりじゃ」
「あ・・あの~どの辺が似てますかね」



その時じゃった。
突然、カニ蔵が便意をもよおしたのじゃ。





『ト、トイレを探さなくては』
便意が少し落ち着いたので店内や商品を見るフリをしながら、トイレを探すことにしたのじゃった。



「お!キッズスペースもあるではないか。子供連れでも安心じゃの」

「ありがとうございます。タイヤ交換の時など少しお待ちいただきますので喜んでいただいてます」

「そうじゃろう。そうじゃろう。」




カニ蔵が歩きかけたその時、第二波がやってきたのじゃ!


「あうっ!」

「カニ蔵さん、どうしました?」

「い、いや何でもない」



カニ蔵は、『これはマジにトイレを探さなくては、ヤバい!』
と思ったが、ヒマなのか佐藤店長が後ろから付いてくるではないか。

『店長め、いつまで付いてくるつもりじゃ!こっちは次のビッグウエーブが来たらヤバイんじゃぞ!さっさと他の客のところに行かんか!』
と思って周りを見渡したが、あいにく他に客はおらずカニ蔵一人じゃった。


平然を装いながら、カニ蔵はトイレを探し始めたのじゃ。





オイルが並んでいる棚に近づくと、店長が「カニ蔵さんオイルもお探しですか?」と聞いてきた。


カニ蔵は『アホか!オイルを探してるのではないわい!わしがオイル漏れしそうなんじゃ!』と思ったが、

「あ、あぁ。そろそろ交換しなくちゃと思ってね」

と答えたのじゃ。

そして心では『このままではパンツも交換しなくちゃならん事になるぞ!』と叫んでいたのじゃった。




カニ蔵は、できるだけ小股で歩きながらトイレを探していると、

「カニ蔵さん、先日東京に出張してましたよね?スカイツリーは見ましたか?」と店長は笑顔で言ったのじゃ。

カニ蔵は「まぁね」と引きつった顔で返事をしたが、
心では『そんな事どうでもいいわい!こっちは括約筋が限界じゃ!!』と返事していたのじゃ。


さらに佐藤店長は、「今度、東京に出張する時にスカイツリーのおみやげ買ってきてくださいよ」



『おみやげ?スカイツリー?そんなもん知るか!そもそも東京のおみやげは、東京バナナと決まっておろうが!北海道のみやげは白い恋人、名古屋のおみやげはういろう、京都のおみやげは八つ橋、宮崎のおみやげはマンゴーじゃろう!じゃから東京みやげは東京バナナなのじゃ! バナナと言えば・・・・』

とバナナを想像してしまったのじゃった。







バナナを連想した事で恐れていたことが起きた。

超ビッグウエーブがやってきたのじゃった。





あまりの衝撃に「アウチッ!」と声に出してしまった。

カニ蔵は、我慢の限界に達したのじゃ。





そして店長に

「トイレはどこかの?もう1時間近く探しているのじゃが見つからん!」

とさっき店内に入ったばかりなのにキレ気味に聞いたのじゃった。





「トイレはあちらです」 と店長が指さした。




距離にして数メートル。しかし、カニ蔵にはフルマラソンくらいの距離に感じた。



脂汗がひたいを流れる。



今までより小股で歩かなければ、どえらい事になりそうだ。


一歩一歩、ちょっとづつ前に足を出す。


カニ蔵は、時間内にゴールに辿り着けるのだろうか!



カニ蔵の頭の中にはZARDの”負けないで”が流れておった。

 ♪負けないでもう少し 最後まで走り抜けて どんなに離れてても 心はそばにいるわ


ふと横を見るとBBが応援している。

『わしは最後まで頑張るぞ!』BBの応援に応えるべく、最後の力を振り絞って歩いたのじゃ。


すでに気分は24時間テレビのマラソン、武道館前くらいの気分じゃったそうな。



『も、もう少しでゴールじゃ・・・』



目の前に武道館の入り口(トイレのドア)が見えてきた。












武道館の会場(トイレ)に入った。

ゴール(便器)の前にたどり着いたのじゃ!

そして・・・


「ゴーーール!!」

カニ蔵は危機を脱出したのじゃった。




カニ蔵の頭の中には”サライ”が流れておったそうじゃ。

  ♪サクラ吹雪の~ サライの空は~













数分後、カニ蔵は気分爽快で鼻歌(もちろんサライ)を歌いながらトイレから出てきたのじゃった。



そして、
「佐藤店長、また今度ゆっくりタイヤ見に来るよ~」

と言いながら店を出たのじゃ。





店を出てしばらくすると、泣きそうな顔で店長が追いかけてきて言ったのじゃ。




「カニ蔵さん、トイレ流してないんですけど・・・・」






カニ蔵は「スカイツリーのようなでっかいのが出たので、置き土産じゃよ。」

と言って、呆然と立ち尽くす佐藤店長を置いて帰ったのじゃった。








めでたしめでたし






☆タイヤセレクト発寒☆
札幌市西区発寒14条3丁目4-10 TEL011-668-0910
営業時間:10:00~19:00   定休日:ホームページで確認してください→こちら



☆タイヤセレクト発寒からのお得情報☆

ご来店時に「カニ蔵ブログ見ました」というと、日ハムBBノートを差し上げます。



話は多少盛っていますがお得情報は本当です。